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「私のアメリカンドリームを」
ソプラノ・柴田智子が新盤
日米両国で活動するソプラノ歌手・柴田智子が、クラシックのアルバム「MY AMERICAN DREAM」をリリースした。
1984年にクラシック歌手を目指して渡米、その年のオペラ「夕鶴」ニューヨーク公演の「つう」役でデビューした。
「アメリカは自由に音楽ができる国。いつも新しいものを取り入れ、古いものを大切にする自由さがある。誰もが夢に向かって生きる権利がある、それがアメリカンドリーム。これは私の個人的なCDでもあるんです」と柴田。
「ある友人に言わせれば『自分がやりたいことだけやってます』CD」と笑うほど、中身も自由。アメリカの民謡「川のほとりで」「小さな子馬たち」から始まり、アメリカ・オペラ「ベイビー・ドウのバラード」から2曲、イタリア・オペラの「トスカ」に「トゥーランドット」、モーツァルトの「フィガロの結婚」からは「恋とはどんなものかしら」を歌って、最後はアメリカ民謡に戻る。こだわりはある。「メロディーがきれいなもの、歌詞の意味を伝えたいものを並べました。」
アルバムは「9月11日」に発売された。ニューヨークにいた彼女が「人間に音楽は必要ないのか」と一度は絶望し、そして、「私ができることは歌うこと」ともう一度歩き出した、米中枢同時テロの起きた日だ。
今は、活動の軸足を日本に移し、小さなコンサートができるサロン「自由が丘オペラ座」を開設、事務所を立ち上げて新しいアーティストも育てている。
「私はアメリカに失敗する場所も、パフォーマンスする場所もたくさん与えてもらったから、人が夢を追いかけられる場所として、このサロンを活用したい。でも、教えたり育てるのも楽しいけれど、まずは自分が前に進んでいきたい」
11月28日には、アルバムの発売を記念して東京・富ヶ谷の「HAKUJU HALL」でソロコンサートを行う。(宮崎美紀子)
2009/10/21
株式会社T.S.PROJECT INTERNATIONAL